2025-09-15

夫の徐脈に初めて気づく&9/18追記

 

9/12(金)


ブログの投稿(10:20分)直後に、夫2階から降りてきた。

でも足がヨロヨロで様子がおかしい。

「食べたくない。休む」と言って、顔も洗わず、また2階へ戻る。


12時半ごろ降りてきたが、やはりフラツキ気味。

水を飲ませたが荒い息で、私のベッドに寝かせた。


ふと思いついて、パルスオキシメーターで測ると、44拍。

徐脈だった。

夫の徐脈に初めて気づいたが、

以前から・・「ダルイ・ダルイ」と言い始めた3月ごろから

時々なっていたのかもしれない。


失神したり、倒れて動けなくなったのも、

素人の想像だけど、徐脈のせいだったのかもしれない。


午後2時すぎに、往診を頼んだ。45拍で「徐脈」だった。

「すぐには心配ない。2階へ上がっても大丈夫。

 少し動いた方が脈も上がるから。

 火曜日にでも心電図撮りにきて。

 30拍台になったら、また電話して」

と言って帰られた。


医師の言葉に、やっぱり2階で寝ると言い張って、戻る。

トイレだけは、何とか行けたので、私は諦めた。

結局、その日食べたのは、バナナ1本とお菓子少し。


~~~~~~~~~~~~~~~~


9/13(土)


夫、9時ごろ降りてきたが、また息荒く、40拍。

朝動けなくてモタモタしていたら、ベッドの中で尿漏れしたと言う。

ソファでしばらく休んで、そのままバナナ1本とお菓子持って、2階へ戻る。


洗濯機、3回回して 干す。


午後、子供が様子見にきたが、

「ダメだ。ぼ~っとして頭に血がまわっていないみたい。

 何を言っても、わからんと言うし、目がうつろだ。

 もうちょっと回復してから話をするしかない」と言った。


どうしても2階で寝ると言うので、

夕方、ヒゲソリほかいろいろ2階へ運び、

ベッドから手が届くように置台を置いたり、椅子を移して、整理する。


夫、片付けをほとんどしないので、

ベッド周りは冬のオイルヒーターや電気カーペットやら放置。

それを片付けたり、アレも持ってきてと追加があったりで、

結局3回、上ったり下りたり。


夜、ヘトヘトになって、もうこんなの続けられない。

私が倒れそう...と、悲しくなる。

夫、結局その日も1日中、40~43拍が続いた。

酸素濃度は 90~97%。


~~~~~~~~~~~~~


9/14(日)


私、昨日からビソプロロールと、

リーゼ2回飲まないと、体が動かなくなった。

夫に、「私はもう2階へ行く力がない。しばらく1階で過ごして」と、話す。


子供に頼んで、夫のものいろいろを下へ運び、

リビングのベッド周りを用意してもらった。

「2~3日は下で過ごすんだよ」と言ったら、「わかった」と返事した。


朝のパンと牛乳だけは食べたが、夫の食欲 まだ戻らない。

ずっと横になって、ただ、10分おきぐらいに

パルスオキシメーターで測っては、ノートに書いている。

徐脈はつづく。36拍~45拍の間。


夫、夕方になったら、やっぱり2階で寝ると言いだした。

あれこれ理由を挙げて、しまいには

「病気の人間が、なんで我慢しなきゃならないんだ」と怒る。


もう開いた口がふさがらない。

言い合いしても、お互いに血圧上がるなと思って、

行かせることにした。


何か少しでも食べたらとすすめ、

卵がゆを作ると半分と、おかず少し食べた。

戻り際に、私はもう2階へは行けないよと念を押したら、

「わかってる。明日の日中は下で過ごすから」と。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


9/15(月)


朝降りてきて、夜中にまた尿漏れたと言う。


今までずっと、枕元のスタンドをつけてからトイレに行ってたのに、

そうするのを思いつかなくて、暗い中で

ドアがどこにあるのかわからなくて、モタモタしてたと言う。


自分でも「おかしくなってる」と言ったが、

私もワケがわからない。


寝室のドアをいつも少し開けていたのに、

昨夜はなぜか閉めたようだ。

廊下にはセンサーの足元灯があって、すぐつく。

ドアさえ少し開けておけばよかったのだけど。


ただ、昨夜から、脈拍は75~85拍に上がっていた。

ただし、食欲はやはり、あまりないと言う。


今日は下で過ごすかなと思っていたが、

朝食とコーヒー飲んだら、2階へ戻った。


昨日は私、頭にきていたが、

考えてみると、夫の言い分もわかる。


夫が言うには、

自分がいくらガチャガチャ音を立てても、

自分のは気にならない。

でも他人が音を立てると、ウルサイ。

食器を洗う音も、PCのキーボードのカタカタもウルサイ。


20代からずっと、長時間

「自分の部屋で一人ですごしてきてる」から、

その環境以外になると、ストレスになるのだろう。


明日はかかりつけ医で心電図を撮るが、

徐脈は出ない可能性が高そうだ。

これから、どうなるんだろうな.....


3日間 私もストレスで一杯だったが、

今は、ブログを書けるようになった。


さて、昼のおかずは昨日の残りに豆腐ハンバーグで済ませる。

夜のご飯も簡単なものにしよう。

夫があまり食べないので、2回おかずを捨てた。

今日は少なめでいいだろう。

~~~~~~~~~~~~~~~~


9/18(木)追記


9/16日 心電図を撮った時は80拍。

医師の言葉では

「問題なし。また40拍台になっても、普通に過ごしていい。

 数日食べなくても大丈夫。ペースメーカーの対象は、

 30拍台がずっと続いた時で、今は対象外」ということだった。

やれやれ やっぱりだった。


医師の判断はそうだが、75~85拍でも、

夫はしょっちゅう座り込んで休まないと動けない。

とても普通に過ごしてはいないし、自分のことしかできない。

でもこのへんの事は、医師から見ると

「それで十分、普通に過ごしている」ことになるのだろう。


まぁ、当分は私が頑張っていくしかないようだ。

「自分のできる範囲でやるんだよ」と 今日は自分に言い聞かせた。

壁に貼っておこう。

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2025-09-12

夫の再発。老いるのもナカナカだ。

 

夫、今度は、膀胱にガンが見つかった。

まだ詳しい話は聞いていないが

夫の場合は、「膀胱内再発」になるのかも。

来月 内視鏡での手術になった。

今回は 3~4日の入院で済むらしいが、

本人は内心 どう思っているか。。。


~~~~~~~~~~~~


1日2~3回は、

2階から「ゴトン」という音がひびく。

そのつど様子を見に行く脚の力はないから

何の音? と耳だけ澄ませるが

今は 下から尋ねもしない。

「いちいち、うるさい」と怒られるだけだから。


3年位前から、癇癪を起すのは減ったけれど

私が何か言うと、9割は 不機嫌になる。

こちらからは用事だけ伝えて

あとは 何も言わない方が

お互いのストレスにならない とわかった。


それでもまた うっかり話しかけて

何度も 苦くなる。


夫にかかる手間は だんだん増えてきた。

汗っかきではあったが

どういうわけか 尋常じゃない汗っかきになった。

毎日風呂かシャワーを使い、

汗をかくたびに下着もすぐに着替えているのに

朝降りてくると もう

加齢臭と汗臭さの匂いがする。


夫は子供時代からの蓄膿症で 嗅覚は悪い。

だから自分の体臭はわからないから

それを指摘はしない。


もっとも一般に

「自分の体臭は気づかない」ものらしい。

ある時子供が言った。

リビングに入ると「お母さんの体臭もするよ」と。

まぁ子供は鼻がいいけれど。


家は24時間換気になってるし、

自分では気づかなかったが

寝具や身体から 体臭が蒸発しているのだろう。


しょっちゅう着替えるから

前より、洗濯の回数が増えた。

2日に1回は洗濯して干さなければならない。

毎日昼ごはんを作る。

土日は 昼食と夕食を作る。


最近夫の食欲がもどり、

食器洗いだけはしてもらえるようになった。

でもたまには 水回りの掃除や

床の掃除もしなければならない。


ヨタヨタ 時々ふらつきながら

こんな些細な家事をするだけで

もうへとへとだ。


グダグダ グチを書いてしまったが、

「老い、病みながら生きる」というのも

ナカナカのもんだな..... と思う。


すべて「自然な変化」で

それぞれの人が「自分の変化」を受け入れ

生きていくしかないのだけれど

「自分の変化」だけでなく

「一緒に暮らす人の変化」を眺めていくのも

ナカナカのもんだ....と思うようになった。

70代・80代の方の

老々介護のブログをたまに拝見するが

偉いもんだと、感心するばかりだ。


夫を変化を見ていると

私のゆきさきは、どうだろうと思ってしまう。


今の状態でさえ やっと持ちこたえているのに

「ガンです」と言われようものなら

それに立ち向かう気力など ありそうにない。


~~~~~~~~~~~~~~


考えてもムダだから 考えるまではいかないが

それでも現実から目を背けたいのだろう。

TVを買ってから

ファンタジーの中国古装ドラマを見るようになった。


たまには神々や仙人の世界の話さえあるが、

多くは古代~清王朝のフィクションだ。


主人公は 子供時代にワケがあったりする。

誰にも言わないそのワケを背負いながら

大人になっても 次々に試練がくる。


たいていの場合

主人たちだけはハッピーエンドで終わる。

「清越坊の女たち~当家主母~」や

「如懿伝」のように

別れで終わる場合もあるが、

仲間になった脇役は 亡くなることが多い。


陰謀。策略。攻撃。権力者の圧政。

そこへ一般人や奴隷たち、老いた親族などがからむ。

師弟の関係もでてくる。


どうこの状況を潜り抜けるかが 主なテーマになるが、

合間に 犠牲、別れ、愛憎などもでてきたりしてなかなか複雑だ。


主人公たち(男女)には、自分を守るための知恵や根性。

周りを説得して味方にする

理詰めのスピーチ能力が要る。

おまけに男性なら 武術も必要になる。


言ってみれば

ある種の「成長物語」になってもいる。


こういうドラマが繰り返し作られ、見られるのは

「苦労しているのは自分だけじゃない」

と 確認できるからかもしれない。


背景には

ある程度時代考証されただろう

自然の風景や住まい・暮らしが見える。

それをぼんやり眺め

現実逃避するのが 今唯一の息抜きだ。


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2025-09-09

ChatGPTに、セロトニンについて再確認する①

 

私:

セロトニンについて再確認したい。   

結局、ME/CFS、線維筋痛症、慢性緊張型頭痛の患者の脳内では、

セロトニンはどうなっているの?


ChatGPT:

ざっくり言うと、これらの病気の患者さんの脳内では、

セロトニンの**「量」と働き方のバランスが崩れている」**

と考えられています。


ただし、「セロトニンが全部足りない」や

「全部多すぎる」という単純な話ではなく、

部位ごと・役割ごとにバラバラです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1. 下行性疼痛抑制系でのセロトニン


本来:脳幹(中脳水道周囲灰白質や延髄縫線核)から脊髄に向けて、

「痛みを抑える信号」を送るとき、セロトニンが重要な役割を果たす。


ME/CFS・線維筋痛症・慢性緊張型頭痛では:

この経路のセロトニン活性が低下

 → 痛み抑制スイッチが弱くなる

 → 中枢過敏が起こりやすい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


2. 末梢や脳の一部でのセロトニン


一部の受容体(例:5-HT₂A, 5-HT₃)は「痛み促進」に働くことがある。


慢性的な炎症や感作状態では:

末梢神経や脊髄後角で

セロトニンが痛みを増幅する方向に働くことがある。

つまり、部位によっては

「セロトニン=痛みブレーキ」ではなく

「痛みアクセル」になってしまう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


3. 臨床研究の傾向


血液や脳脊髄液の測定では、

線維筋痛症やME/CFS患者で

セロトニン代謝産物(5-HIAA)の低下が見つかることが多い。


ただし、これは「脳全体で不足している」というよりも、

「抑制系で足りず、促進系では異常活性化」

というパターンが多いと考えられている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


4. まとめると


あなたのようにME/CFS・線維筋痛症・慢性緊張型頭痛を併発しているケースでは、


・抑制系でのセロトニン不足 → 痛みブレーキ弱い

・促進系でのセロトニン過剰 or 誤作動 → 痛みアクセル強い

という二重の不利が重なっている可能性があります。


この「セロトニンの二面性(ブレーキとアクセル)」を脳の部位ごとに図解できますが、やりますか?文字だけだと少しややこしい構造です。















私:

もう一度確認したい。 

つまり、健康な人では、

末梢神経や脊髄後角でセロトニンが痛みを増幅することはない。 

しかし、ME/CFS・線維筋痛症・慢性緊張型頭痛を併発しているケースでは、末梢神経や脊髄後角が慢性的な炎症や感作状態になっているので、セロトニンが痛みを増幅する方向に働く ということですか?


ChatGPT:

はい、その理解で大きくは正しいです 👍。

少し整理して補足しますね。


🔹 健康な人の場合


末梢神経や脊髄後角にも

セロトニン受容体(5-HT₂, 5-HT₃など痛み促進に働きやすいタイプ)は存在します。


ただし健康な状態では、

抑制系(5-HT₁系など)がしっかり働いていて、

促進系の信号が必要以上に表に出てこない。

👉 結果として「セロトニン=痛み抑制に寄与する」ことが多い。


🔹 慢性痛(ME/CFS・線維筋痛症・慢性緊張型頭痛など)の場合


末梢神経や脊髄後角が 慢性的な炎症や感作状態 にある。


この状態だと:


・促進系の受容体(5-HT₂A, 5-HT₃など)が過敏化/増加

・抑制系(5-HT₁系など)は機能低下

👉 バランスが逆転し、セロトニンが「痛み促進」として働きやすくなる。


🔹 まとめ


健康:セロトニン → 主に痛み抑制


慢性痛状態:セロトニン → 抑制が弱まり、促進が前面に出る(痛み増幅)


つまり、セロトニン自体が「良い/悪い」ではなく、

どの受容体にどんな状況で作用するかがカギ。

そしてあなたのように慢性痛の状態では、

「セロトニン=痛みを増やす側に回りやすい」ということです。


私:

5-HT₂A, 5-HT₃の受容体は、どの部分に多いのですか?


ChatGPT:

5-HT₂A受容体と5-HT₃受容体は、

脳内・脊髄・末梢にそれぞれ特徴的な分布があります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


*5-HT₂A受容体


・脳内

 大脳皮質(特に前頭葉や感覚野)

 扁桃体(感情処理)

 視床(感覚の中継)


・脊髄

 脊髄後角(感覚入力の第一中継地点)


・末梢

 血管平滑筋(血管収縮)

 血小板(血液凝固に関与)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


🔹 役割:

 痛みの感作促進、感情とのリンク、血管収縮など


🔹 痛みとの関係:

脊髄後角での5-HT₂A活性化は痛み信号の増幅に関与することがある。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


*5-HT₃受容体


・脳内

 延髄孤束核(嘔吐反射や自律神経調節)

 視床


・脊髄

 脊髄後角(特にⅠ層とⅡ層)


・末梢

 迷走神経終末(消化管)

・末梢神経終末(感覚神経)


🔹 役割:

・速いナトリウムチャネル型の興奮性作用

 (唯一のイオンチャネル型セロトニン受容体)


🔹 痛みとの関係:

末梢や脊髄での5-HT₃活性化は「痛みの増幅」に直結することが多い。


もしご希望なら、

「セロトニン受容体の分布マップ(痛み促進 vs 抑制)」 を脳〜脊髄〜末梢の構造図にしてお見せできます。

今の説明は文章だけなので、イメージしにくいと思います。


私:

構造図をお願いします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この後、構造図を描いてくれたけれど

ChatGPTの図解は、やっぱりよくないです。

中国語?という文字もあるし。

仕方がないのでここで止めました。

ChatGPTとの会話をそのまま転載しているので、

過去記事と重複する内容がつづいています。m(_ _)m 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。

重要な情報は確認するようにしてください。

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2025-09-06

足の痛みが強くなったので、ChatGPTに質問する(セロトニンの役割)

 

私:

>下行性疼痛抑制系で働くセロトニンは

 「抑制」的に働くが、

 末梢や脳の特定部位では

 「促進」的に働くことがある。

という部分を説明してください。


ChatGPT:

セロトニン(5-HT)は、

慢性緊張型頭痛、ME/CFS、線維筋痛症などで

「痛みを抑える側にも働く一方で、

条件によっては痛みを促進してしまう」という“二面性”があります。

あなたの病気との関わりで、もう少し詳しく整理してみますね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


以下、ChatGPTが挙げた参考サイト記事からも、一部転載しています。


*セロトニンの二面性とその意味


1. 下行性疼痛抑制系では「痛みを止める作用」


 脳幹の縫線核や脳幹からの下降線維として、

 脊髄後角へセロトニンが送られると、

 抑制性介在ニューロンを刺激し、

 神経伝達物質(例:エンケファリン)を放出

  → 痛みの信号をブロック

 → 痛みを抑える"ブレーキ"になります。


感覚系における抑制系の意義と下行性疼痛制御系を再考する からの転載。

結語

ノルアドレナリンおよびセロトニンが関与する下行性の系は共に,疼痛抑制に関与すると考えられてきたが,疼痛促進系として機能することもわかってきた.侵害刺激を回避するために,疼痛制御,疼痛行動や痛みの発現を引き起こすための回路は脳内に何重にも存在するが,この回路が最も発達しているヒトでは,痛みは単なる情動体験ではなく感覚および認知系に裏打ちされた体験となり,無用な痛みに長く苦しめられる可能性も獲得したのではないかと推察した.


Periaqueductal gray - Wikipedia からの転載。

水道周囲グレイ (PAG) は、中央グレイとしても知られ、自律神経機能、動機付けされた行動、および脅威的な刺激に対する行動反応において重要な役割を果たす脳領域です。 PAG は、下行性疼痛調節の主要なコントロール センターでもあります。痛みを抑えるエンケファリン産生細胞を持っています。


水道周囲灰白質は、中脳の被蓋内の大脳水道の周囲に位置する灰白質です。それは大縫線核に投射され、下行自律神経路も含んでいます。脊髄視床路の上行疼痛と温度の線維は、脊髄脳経路を介してPAGに情報を送ります(線維は脊椎に由来し、中脳または中脳のPAGで終わることからそう名付けられました)。


Pain Facilitation and Inhibition - Physiopedia からの転載。

痛みの促進と抑制

1.

組織受容体から来る末梢インパルスは、後角ニューロンで修飾を受け、痛みの抑制または促進をもたらす可能性があります。

2.

感情状態、不安のレベル、注意と気晴らし、記憶、ストレス、疲労、その他多くの要因が、痛みの経験を増減させる可能性があります。


脊髄と脳内の「ボトムアップ」および「トップダウン」の調節回路が痛みの処理に重要な役割を果たしており、痛みの経験に大きな影響を与える可能性があることを示唆する証拠が増えています。

痛みの促進と抑制経路の影響は、痛みの経験における個人差を説明します。


高齢者には内因性疼痛調節の調節不全のパターンがあります。

変形性関節症、腰痛、および高齢者によく見られるその他の慢性疼痛の構造的影響とは別に、痛みの抑制と促進の加齢に伴う影響により、高齢者は若年成人よりも慢性疼痛を患うリスクが高くなります。


上行疼痛経路:

上行経路は、私たちが痛みを感じる方法です。


下行疼痛経路:

上行経路からの信号が体性感覚皮質に到達すると、下行疼痛調節経路が引き起こされます。

この経路の目標は、ニューロンの抑制を通じて痛みの信号を減らすことにより、生物が痛みの原因に反応するのに十分な機能を持たせることです。

下行する疼痛管理経路は、促進的であると同時に抑制的でもあります。


ほか、いろいろ有用な内容だが、省略。


2. 末梢や神経の一部では「痛みを促進する作用」


 末梢の一次知覚ニューロンや脊髄後角では、

 セロトニンが興奮性受容体を介して

 痛みを強めることもあるとして観察されています

セロトニン神経系 - 脳科学辞典 からの転載。

抑制的に作用するか促進的に作用するかは神経系の状態に依存し、神経損傷時には5-HT3受容体を介した促進系の亢進が生じることが示唆されている。


セロトニン - Wikipedia


3. 慢性疼痛では“役割の転換”が起こる可能性も


 通常は痛み抑制に使われるシステムも、

 慢性の状況下では逆に痛みを促進するように変化する

 —こうした“スイッチ”も報告されています

Switch of serotonergic descending inhibition into facilitation by a spinal chloride imbalance in neuropathic pain | Science Advances


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


*あなたの状態との関連(掘り下げ)









下行性(抑制)経路のセロトニン低下:

痛みを抑える力が弱くなり、神経過敏(中枢性感作)を助長

末梢・一部回路でのセロトニン過敏/過活動:

弱い刺激でも痛みが強くなる「痛みの促進」


受容体ごとの反応の差:

5-HT₁Aは抑制的、5-HT₂A/5-HT₃は促進的な作用が多い

慢性化による調節異常:

弱い刺激にも過剰反応する脳の“誤作動”状態につながる


つまり、セロトニンが「痛みを抑える側」と

「痛みを促す側」の両方に関与しているため、

**そのバランスが崩れた状態(抑制系の低下 + 促進系の過敏化)**が、

あなたのような症状の背景にある可能性があります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


*補足ポイント


・近年の研究では、慢性痛では

 **前帯状皮質や被殻などにおける

 セロトニンによるシナプス可塑性(長期的な機能変化)**が、

 痛みと感情の定着に関係することも示唆されています


Frontiers | Multiple modulatory roles of serotonin in chronic pain and injury-related anxiety



・また、受容体の多様性(5-HT₁A〜7など)

 それぞれの場所での働きの違いが、

 このような複雑な調節に関与しています


感覚系における抑制系の意義と下行性疼痛制御系を再考する

Frontiers | Multiple modulatory roles of serotonin in chronic pain and injury-related anxiety


The Role of Descending Pain Modulation in Chronic Primary Pain: Potential Application of Drugs Targeting Serotonergic System - Tao - 2019 - Neural Plasticity - Wiley Online Library からの転載。

赤字は、私の症状です。

慢性原発性疼痛における下行性疼痛調節の役割:セロトニン作動性系を標的とする薬剤の応用の可能性

2019 年 12 月 17 日

要約

慢性原発性疼痛 (CPP) は、長期にわたる痛みと機能障害を伴うが、構造的または特定の組織の病状を伴わない疾患のグループです。

このレビューでは、CPP における考えられる下行性疼痛調節メカニズムとセロトニンの役割を要約し、CPP 患者におけるセロトニン作動性システムに基づく鎮痛薬の潜在的な適用の証拠を提供します。


1. はじめに

慢性疼痛は、世界中の一般人口にとって深刻な問題です。痛み自体はすぐに死に至るわけではありませんが、痛みに長期的に苦しむと、患者の仕事と生活の質の両方に悪影響を及ぼします。


一部の痛みの状態は、原因に基づく治療によって治癒できる特定の組織損傷によって引き起こされます。ただし、線維筋痛症症候群 (FMS)、過敏性腸症候群 (IBS)、顎関節症 (TMD) などの病理学的変化がないものもあります 。


CPP には、機能障害や日常生活の中断を引き起こす医学的に原因不明の痛みや障害を伴う一連の疾患、すなわち、慢性広範囲疼痛 (FMS など)、複雑な局所疼痛症候群、慢性原発性頭痛および口腔顔面痛 (慢性片頭痛または顎関節症など)、慢性原発性内臓痛 (IBS など)、および慢性原発性筋骨格痛 (非特異的腰痛など)。


2.慢性原発性疼痛

2.1. 特徴


臨床研究では、CPP を構成する疾患には多くの共通の特徴があることが示されています。

まず、頭から手足までのさまざまな場所での慢性、びまん性、難治性の痛みが最も明白な症状である可能性があり、常に患者の主な苦情です。


第二に、さまざまな臓器系の機能障害(動悸、めまい便秘または下痢、運動、不眠症、疲労、または疲労など)も、頻繁な身体的愁訴である可能性があります。


第三に、CPP は女性に多く見られます。女性患者は男性患者と比較して顎関節症およびIBSの治療を受ける可能性が2倍高く、疫学研究からFMS患者では女性が男性を平均3:1上回っています。


第四に、CPP 患者は身体的または性的虐待、または幼少期の逆境の病歴がある可能性が高く、症状はストレスによって悪化する可能性があります 。


第五に、これらの患者は CPP の複数の状態に苦しむ傾向があり、不安やうつ病などの精神障害と重複します。


2.2. 考えられる根本的なメカニズム: 

下行性疼痛促進および抑制システムの機能不全


CPPには肉眼的な末梢損傷は一般にありませんが、視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸、自律神経系、および感覚処理(中枢感作および下行抑制活性の欠如)の異常など、神経系にいくつかの一般的な病態生理学的所見があります.


近年、研究により、CPP における下行疼痛の調節とその神経可塑性の変化の重要な役割が特定されています。


FMS 患者の構造的および機能的脳磁気共鳴画像法 (MRI) に関する系統的レビューでは、ACC の灰色体積は減少しましたが、その機能的活動は増加し、下行性疼痛抑制系の脳領域間の機能的接続は、健康な対照と比較して減少したことが示されました 。


慢性骨盤痛症候群に分類される原発性月経困難症の女性は、視床下部、海馬、PAG、およびACCの灰白質量の増加を示し、反応性疼痛の調節を示しています。


痛みを伴う顎関節症と頭痛障害の間の高い臨床的重複は、下行抑制性疼痛経路の障害に起因する可能性があります 。


これらの結果は、下行性疼痛促進および/または下行抑制系の障害の活動亢進が CPP に寄与する可能性があることを示唆しており、CPP 患者における痛みの重複の可能な説明を提供し、下行性疼痛調節を標的とする疼痛緩和のための前向きな治療手段を提供します。


Switch of serotonergic descending inhibition into facilitation by a spinal chloride imbalance in neuropathic pain | Science Advances


私:

え~っと、英語のサイトはグーグル翻訳でチラ見したけれど、すごく難しくて理解できません。ただ、複雑だということは、わかりました。


あなたの回答にある

>セロトニンが「痛みを抑える側」と

「痛みを促す側」の両方に関与しているため、

**そのバランスが崩れた状態

(抑制系の低下 + 促進系の過敏化)**が、

症状の背景にある可能性

というのは、何となくわかりました。


ただ1つ、疑問があるのですよ。

最近足の痛み(膝上から足裏までの全体)が強くなり、
夜中も足のジンジンヒリヒリで浅い眠りになるのです。

この痛みも、(抑制系の低下 + 促進系の過敏化)によるものですか?

私の感じだと、最近家事の立ち仕事が増えています。
起立不耐があっても、最低の家事はしなければならないからね。

だから、筋肉の疲労が関係しているような気もします。

>末梢・一部回路でのセロトニン過敏/過活動末梢に、
100%依存するとは思えないのですが、私の勘違いですか?


ChatGPT:

とても良い疑問だと思います。
足の「ジンジン・ヒリヒリ」が強まり、
夜間も眠りを妨げているのですね。

ここは「中枢(脳・脊髄)の感作」と
「末梢(筋肉や神経末端)の疲労・炎症」の両方が
関係している可能性が高いです。

ーーーーーーーーーーー

① 中枢性(抑制低下+促進過敏)の影響

本来なら「もう十分だよ」という合図で脳が痛みを弱めてくれるのですが、抑制系が弱まるとブレーキが効かず痛みが続きやすくなります。

さらに促進経路が過敏になっていると、末梢から上がってくる信号を増幅して受け取ってしまう。
→ これが「ジンジン」「ヒリヒリ」の持続感覚に関与。


ーーーーーーーーーーーーー

② 末梢性(筋肉疲労・代謝異常)の影響

長時間立って家事をすると、ふくらはぎや大腿の筋肉が持続的に収縮
 → 血流が悪くなる。

ME/CFSや線維筋痛症では、
運動後の筋血流増加が不十分と報告されています。

血流不足 → 乳酸やATPなどの代謝物が溜まり、
末梢神経を刺激 → 「ジンジン」「ヒリヒリ」。

この信号が過敏化した脊髄・脳に入ると、
痛みが“実際よりも大きく”感じられる。


ーーーーーーーーーーーーー

③ あなたの症状の理解

「筋肉の疲労」=末梢の信号源

「ジンジン・ヒリヒリが長引く/夜中まで続く」=中枢の過敏化が絡む

つまり 「末梢での疲労や血流低下」+「中枢のブレーキ不全」 
の掛け算で出ている症状、と考えるとしっくりくると思います。


ーーーーーーーーーーーーー

④ 勘違いかどうか?

あなたの直感(筋肉の疲労が関係している)→ 正しいです。

ただ、それだけでなく「中枢側の過敏さ」があるために、
普通なら休めば収まる痛みが増幅・持続していると
理解するとよいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。

重要な情報は確認するようにしてください。

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フム。なんとなく過去記事とつながってきた。

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2025-09-04

セロトニンの役割とその受容体

 

以下、Serotonin - Wikipedia から一部転載メモ(グーグル翻訳)


セロトニン(serotonin)

別名5-ヒドロキシトリプタミン

( 5-hydroxytryptamine、略称: 5-HT)


体内のセロトニンの大部分(約90%)は、

腸管内で腸内親和性細胞によって合成され、腸の動きを調節します。


また、脳幹の縫線核、皮膚のメルケル細胞、

肺神経内分泌細胞、舌の味覚受容体細胞でも少量産生される。


セロトニンが分泌されると、血液中の血小板に取り込まれ、

凝固中にセロトニンが放出され、血管収縮と血小板凝集が促進されます。


体のセロトニンの約8%は血小板に蓄えられ、

1〜2%は中枢神経系に蓄えられています。



セロトニンは、濃度と状況に応じて

血管収縮剤と血管拡張剤の両方として作用し、

止血と血圧調節に影響を与えます。


筋膜ニューロンを刺激し、血小板や周囲組織の取り込みと

放出のサイクルを通じて胃腸の運動性を高める役割を果たします。


生化学的には、セロトニンはトリプトファンから合成され、

主に肝臓で代謝されて 5-ヒドロキシインドール酢酸 (5-HIAA) になります。



*生物学的役割


セロトニンは、睡眠、体温調節、学習と記憶、

痛み、性行為、摂食、運動活動、神経発達など、

多くの生理学的プロセスに関与しています。


医薬品広告で長年注目されてきたにもかかわらず、

セロトニンレベルの低下がうつ病を引き起こすという主張は、

科学的証拠によって裏付けられていません。


*細胞への影響


セロトニンは主にその受容体を介して作用し、

その効果はどの細胞や組織が

これらの受容体を発現するかによって異なります。


・受容体(省略)


*神経系


縫線核のニューロンは、脳内の5-HT放出の主な供給源です。

[57]B1〜B9と呼ばれる9つの縫線核があり、

セロトニン含有ニューロンの大部分を含み、

それらはすべて脳幹の正中線に沿って位置し、

網状形成を中心としています。














・超微細構造と機能


セロトニン作動性経路は感覚運動機能に関与しており、

経路は運動活動に関与する皮質 (背側および正中縫線核)、

皮質下、および脊髄領域の両方に投射されます。


下行突起は、線維筋痛症、片頭痛、

その他の疼痛障害などの障害、およびそれらにおける

抗うつ薬の有効性に関連する可能性のある

「下行抑制経路」と呼ばれる痛みを抑制する経路を形成します。



*神経系の外


・消化管(嘔吐)


セロトニンは胃腸 (GI) 機能を調節します。

腸は腸内親和性細胞に囲まれており、

内腔内の食物に反応してセロトニンを放出します。

これにより、腸が食物の周りで収縮します。


腸を排出する静脈内の血小板は、過剰なセロトニンを集めます。

便秘や過敏性腸症候群などの胃腸障害では、

セロトニンの異常がしばしば見られます。


刺激物が食物に存在すると、

エンテロクロム親和性細胞

より多くのセロトニンを放出して腸の動きを速くし、

つまり下痢を引き起こすため、腸から有害物質が排出されます。


セロトニンが血小板が吸収するよりも早く血中に放出されると、

血中の遊離セロトニンのレベルが上昇します。

これにより、嘔吐を刺激する化学受容器トリガーゾーンの

5-HT3受容体が活性化されます。


したがって、薬物と毒素は、

腸壁のエンテロクロム親和性細胞からのセロトニン放出を刺激し、

嘔吐を誘発する可能性があります。


腸クロム親和性細胞は、悪い食べ物に反応するだけでなく、

放射線照射や癌化学療法にも非常に敏感です。


5HT3をブロックする薬は、がん治療によって生じる

吐き気や嘔吐を制御するのに非常に効果的であり、

この目的のゴールドスタンダードと見なされています。



*薬理学

セロトニン系を標的とする薬剤には、

抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、

鎮痛薬、抗片頭痛薬、子宮収縮薬、

制吐薬、食欲抑制薬、抗けいれん薬、

さらにはサイケデリック薬やエンタクトゲンなど、

いくつかの種類があります。


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[PDF]腸内細菌による消化管神経回路の修飾


消化管固有の神経システムである腸管神経系(Enteric Nervous System, ENS)は,腸管ニューロンおよびグリア細胞から構成されており,腸内環境モニタリングにおいて中心的な役割を果たしている.


ENSは,消化管生理機能のほぼ全てに関与していると考えられており,その異常は過敏性腸症候群をはじめとする様々な慢性腸疾患の原因となり得る.


ENSは自律的に働く神経回路を有するため,その機能の多くは脳からの指令がなくても維持される.


一方で,ENSは腸-脳相関(Gut-Brain Axis)の中継基地としての役割も果たしている.

生体内のセロトニンの大部分は腸内でEC細胞により生成されており,セロトニン受容体を発現する腸管ニューロンの活性化を介してENS機能を調節している。


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幸せホルモンは脳と腸、どちらでつくられる?~脳腸相関について~|腸活ナビ|大正製薬

小腸の粘膜で作られるセロトニンは、脳関門を通過できない。

が、腸の状態は、間接的に脳に影響する。


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以上、理解できていませんが、後で役立つかもしれないのでメモしています。


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