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2025-03-24

映画『The Godfather Part III』エンディング


 『ゴッドファーザー』には3部作がありますが、

私が見たのは『ゴッドファーザー』(1972年)

『ゴッドファーザー PART III』(1990年)です。

第二次世界大戦終戦直後の1945年。

当時のニューヨークにこのようなマフィアが

実際にいたのかどうかわかりませんが、

それぞれにモデルがいたという記事もありました。

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『ゴッドファーザー PART III』は、1979年が舞台。

映画の後半では、老いを感じるマイケル・コルレオーネが、

だんだん自分がおかした数々の罪を意識します。

また家族や周りを守ろうと思って行った選択が、

結局彼らを失うことに結びついた事実に、苦悶します。


映画の最後の方で、マイケルの息子が、

オペラ『カヴァレリア・ルスティカーナ』の舞台でデビューします。

舞台が終わり マイケルは

別れた妻と娘とホールの階段を降りますが

そこで襲撃され、最愛の娘を失いました。

その時に流れるのが、

Cavalleria rusticana – Intermezzo。

下の動画の3分50秒から流れます。



THE GODFATHER PART III (1990), The Final Scene.


十数年後、マイケルは一人で亡くなりますが、

その前に彼の数少ない幸せな思い出のシーンが流れます。

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この間奏曲をいくつか聞きましたが、ハウザーのが一番好きです。



HAUSER - Intermezzo from Cavalleria Rusticana


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先日たまたま TVでこの映画の再編集版(2020年)を見たのですが、

エンディングが違っていました。

再編集版は、監督の本当の考えを反映したのでしょう。

マイケルは罪を意識したまま、まだ生きていかなければならない。

そんな意味が含まれているように思いました。

再編集版(2020年)は↓



The Godfather Part III Coda: The Death of Michael Corleone - Alternate Ending Edit


最後に父親のドン・コルネオーレの一言があります。

私の耳には〝 I am a rock " と聞こえるのですが、

その意味は 何なのか?? 

わかりません。


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この記事は2月始めに下書きしてあったものです。

忘れがたい映画として、『スタンド・バイ・ミー』『ディアハンター』の記事。

またパンフルートの曲についても2つ。サイモン&ガーファンクルの歌についても1つ、下書きがあったのですが、昨日全部削除しました。


最近、心境が変わりました。

昔のことを思い出し、それをブログに書こうとは思わなくなったのです。何故なのか? わかりません。

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2025-02-02

忘れがたい映画音楽『キリング・フィールド』のエンディング


映画『キリング・フィールド』(The Killing Fields)(1984年)

あらすじは↓↓

キリング・フィールド - Wikipedia


The Killing Fieldsについては↓↓

カンボジア大虐殺 - Wikipedia


最後のシーンの動画は↓↓

キリング・フィールド エチュード


演奏 マイク・オールドフィールド

作曲 フランシスコ・タレガ

元の曲はフランシスコ・タレガの「アルハンブラの思い出」です。それをマイク・オールドフィールドが演奏しているとか。


一度聞いただけで記憶に残り、折にふれメロディが頭の中を流れます。

笛のような物悲しい音色の楽器と打楽器は何だろうと、27年前にネット検索したのですが見つからず。当時はまだウェブ情報もごくわずかでしたから。


たぶん、カンボジアの民族楽器だろうと思っていたのですが、今回検索すると、シンセサイザーのみで演奏されたようです。ビックリ!です。

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ベトナム戦争。毛沢東の紅衛兵。

ベトナム反戦運動。公民権運動。全共闘による学生運動。

これらは私のムダに長い学生時代に起きたので、本を読んだり、見聞きもしました。


一方、カンボジア大虐殺は私の30代ですが、当時ほとんどメディアで報道されなかったような気がします。映画『キリング・フィールド』を見たのは私の40代です。


下の子供の本棚には、ロシア収容所・ベトナム・カンボジア関連の本などが並んでいたのですが、私は手にもとらなかったし。

なのでこの映画を見たときも、漠然と悲劇を感じていただけです。

今回ウィキの記事を読んで、ここまでの虐殺だったのかと驚きました。


2年前だったか、中村桂子さんがカンボジアの博物館を訪ね大量の人骨を見たあと、寺に駆け込んでただただ祈り続けたという記事を読みました。

彼女は無宗教でそれまで祈ったことはなかったけれど、その時は祈らなければ自分がどうにかなってしまいそうだったと書いてあったかと思います。


18歳の時『夜と霧』を読み始め、始めにのっていた写真数枚を見て鳥肌がたって、本をいきおいよく投げました。ランプに当たってガラスが割れました。『夜と霧』とはそれっきりです。


どの戦争や紛争でも、多くの人が亡くなります。

広島・長崎もそうだし、紅衛兵による殺害もあります。

が、その中でもとりわけ私が鳥肌たつのは、

「ユダヤ人虐殺」と「カンボジアの虐殺」です。

抵抗もできなくなっておびえる人々を、

明らかな殺意をもってシステマティックに次々と殺害していく。

原爆資料館を見ることはできても、上の2つの痕跡を見ることはできません。

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子供たちからそれぞれ、アウシュビッツやダッハウに行ったと聞いた時はとても驚きました。

彼らは、私とは違う人間なんだなぁ...と、あらためて感じた瞬間です。

話はそれますが、映画のエンディングには、
ジョン・レノンの「イマジン」も流れます。
が、私はこの歌を好きにはなれません。



2025-01-21

忘れがたい映画音楽『PLATOON』のテーマ曲


映画の内容も覚えていますが

そのテーマ曲や

エンディングに流れるメロディが

心に残っているものが いくつかあります。

順に書いていきます。

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映画『PLATOON(小隊)』(1986年)の中で

何度も流れる曲は 

Adagio For Strings (Agnus Dei =神の子羊) 

(弦楽のためのアダージョ)(1937年)

作曲:サミュエル・バーバー


元の曲は、彼の『弦楽四重奏曲 ロ短調 Op.11』の第2楽章。

短調です。

特に、エンディングがクライマックスかと思います。

PLATOON ENDING

https://www.youtube.com/watch?v=NIJZGR2FaDA&t=4s



監督は、オリバー・ストーン

(Oliver Stone、1946年9月15日 - )

あらすじは、プラトーン - Wikipedia


泥沼に落ち込んだ集団の中で起きる

「普遍的な悲劇」のように感じます。


以下は、エンディングに流れるクリスの言葉。

今振り返ると、私たちは敵と戦っていたわけではなかった。私たちは自分自身と戦っていたんだ。そして、敵は私たちの中にいた。

戦争は私にとって終わったが、それはこれからも私の人生に残り続けるだろう。エリアスとバーンズが、ラーが言ったように『私の魂の所有権』を巡って争い続けるのも確かだ。

それ以来、私は時々、あの2人の父親から生まれた子どものように感じることがある。

でも、それはさておき、生き延びた私たちには、再び築き直し、私たちが知っていることを他者に教え、残された人生で善と意味を見つける義務があるのだと思う。


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当時ベトナム戦争の映画が次々に作られて

私もいくつか見ています。

たとえば、

『ディア・ハンター』(The Deer Hunter)1978年

『地獄の黙示録』(Apocalypse Now)1979年

『グッドモーニング, ベトナム』

(Good Morning, Vietnam)1987年

『ハンバーガー・ヒル』

(Hamburger Hill)』1987年

『フルメタル・ジャケット』

(Full Metal Jacket)1987年

『7月4日に生まれて』

(Born on the Fourth of July)1989年


その中で一番心に残ったのは

『PLATOON(小隊)』で、このテーマ曲は忘れられません。