私:
韓国の時代劇 - Wikipedia の作品一覧から、
私が見た「韓国時代劇」を、おおまかに放送順に並べてみました。
李朝終わり以後の歴史ドラマは除いています。
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1995年 王妃チャン・ノクス -宮廷の陰謀- - Wikipedia
1999年 ホジュン 宮廷医官への道 - Wikipedia
2000年 ホ・ギュン 朝鮮王朝を揺るがした男 - Wikipedia
2001年 商道 - Wikipedia
女人天下 - Wikipedia(三大悪女の一人、チョン・ナンジョン)
2002年 張禧嬪 (テレビドラマ) - Wikipedia(2002年版)
2003年 宮廷女官チャングムの誓い - Wikipedia
いくつかの明確な理由があります。
「なぜ、こんなにも何度も李朝(朝鮮王朝)を舞台にしたドラマが作られるのか?」について、研究者や韓国のドラマ制作者がしばしば述べるポイントを、分かりやすく整理します。
① 舞台として“便利”だから
李朝の制度は、身分制度・官僚制度・王権・科挙・宮廷の女性組織(尚宮・内命婦)などが非常に細かく整っていました。
こうした“はっきりした枠組み”があると、
権力争い/恋愛/成り上がり/謀略/勧善懲悪
など、どんなストーリーも作りやすく、視聴者にも理解しやすい。
ドラマ制作側の言葉でいうと、
「朝鮮王朝は“物語の部品”が全部そろっている」
という感覚です。
② 史料が多く、物語化しやすい
朝鮮王朝はアジアでも珍しいほど記録を重視しました。
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『朝鮮王朝実録』
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『承政院日記』
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科挙の合格者名簿
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両班の家系図
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宮中儀礼の記録(儀軌)
こうした資料が大量に残り、しかも公開されているので、
脚本家が“本物の事件”や“実在人物”を使って物語を作れる。
日本の江戸幕府よりも、行政・宮廷の記録がはるかに詳細です。
資料の量が多い時代は、どうしてもドラマになりやすい。
③ 現代社会の問題を“歴史劇”の形で語れる
韓国では、政治批判・社会批判が直接的だと問題になることがあります。
そのため、歴史を使って現代の問題を間接的に描く手法が好まれます。
たとえば:
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腐敗した官僚 → 現代政治の腐敗と重ねる
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身分差別 → 受験競争・格差社会への批判
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庶民の反乱 → 現代の社会不安の寓話
研究者はこれを
「歴史仮面劇(ヒストリカル・マスク)」
と呼んでいます。
歴史を“仮面”として使い、現代社会の話をしている、という意味です。
④ “国民的ファンタジー”として機能する
練達の宦官、賢い王、賢母・悪女、忠臣、妓生(キーセン)など、
特定のキャラクターが“お約束”として強いため、
視聴者にとって分かりやすく、安心して見られます。
日本でいう「時代劇の水戸黄門」や「大岡越前」に近い位置づけが、
韓国では「宮中の政治劇」「科挙もの」に当たります。
⑤ 漢文文化・儒教官僚文化への“郷愁”
韓国の知識人層には、科挙や両班文化を
自国の“教養の源流”として捉える意識があります。
そのため、教養文化への誇りと批判を同時に描ける舞台として、李朝が好まれます。
「財閥支配の現代」と対比して
「試験で身分が変わる科挙社会」もドラマ的に魅力がある。
⑥ 制作会社の“投資リスクが少ない”
歴史劇はセットや衣装を使い回せます。
新作を作るたびにゼロからセットを作らなくて良い。
韓国ドラマ制作会社は
「宮中セット」「市街地セット」「妓楼セット」を保有しています。
使い回しやすいので経済的メリットがある。
⑦ 視聴率が安定する
朝鮮王朝を舞台にしたドラマは、
韓国国内でも日本・中国・台湾・東南アジアでも売れやすいジャンルです。
視聴者層の反応が読みやすいため、
“外さないジャンル”として定着しています。
参考になる“研究者の意見”
韓国の文化研究者がよく述べている代表的な見解は以下のとおり:
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“朝鮮王朝は、韓国人の歴史アイデンティティの中心”
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“現代の政治批判を歴史劇の形で安全に描ける”
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“階級社会の構造が明快で、ドラマにしやすい”
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“王権と官僚の対立構造が物語として美味しい”
必要なら、
・両班像の歪み(ドラマで強調される点と史実の違い)
・日本の大河ドラマとの比較
・朝鮮以外(高麗・百済・新羅)が少ない理由
なども説明できます。
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そのため、歴史を使って現代の問題を間接的に描く手法が好まれます。
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