頭痛は相変わらずですが、気分を変えようとブログの編集を眺めたら、いくつか下書きが残っていました。それをアップします。
2か月前の4/21日の記事
ChatGPTに「肝が据わっている人」の話をしたらの続きです。
私:
前回あなたとのやりとりで、私は「あなたの言葉の裏にある価値観」と言いました。あなたの言葉に、「自分にはあまりないもの」を感じ、それを「価値観」と安易に言ったのです。
ですが、さて価値観とは何か?と考えると、モヤモヤして説明できないのです。
そこで質問です。
①価値観に相当する英語は何ですか?
②英語の「価値観」という表現は、いつごろから使われたのか?
ChatGPT:
いい問いですね。
「価値観」という言葉自体もよく使われますが、改めて「じゃあ、価値観って何?」と問うと、簡単にはつかめない抽象的なものですよね。
ご質問について、順を追ってお答えします。
①「価値観」に相当する英語は何か?
最もよく使われるのは "values"(複数形)です。
たとえば:
・My values are different from yours.(私の価値観はあなたとは違う)
・Cultural values(文化的価値観)
・Core values(中核となる価値観)
また、具体的な「信条」「行動の指針」などに踏み込む場合は:
・beliefs(信念)
・worldview(世界観)
・ethics(倫理観)
・principles(原則)
なども「価値観」の一部として訳されることがあります。
ただし、日本語の「価値観」には、「ものごとをどう捉えるか」という主観的な視点が強く含まれますが、英語の "values" にはやや社会的・道徳的な意味が濃く出る傾向もあります。
② 英語で「values(価値観)」が使われるようになったのはいつか?
現代的な意味で「価値観」という言葉が使われ出したのは、20世紀の社会学・心理学以降です。
特に有名なのが、アメリカの社会学者 タルコット・パーソンズ(Talcott Parsons) や ミルトン・ロキーチ(Milton Rokeach) らの研究。
1950〜1970年代にかけて「個人や社会の行動は、内在する価値観(values)によって動機づけられている」とする理論が展開されました。
・ロキーチは『The Nature of Human Values(1973)』という本で、「人間の行動を方向づける内的な基準」としてのvaluesを明確に定義しました。
それ以前、19世紀末までは「value」という語は主に経済学で「価値(価格)」を表していました(たとえば「労働価値説」など)。
つまり、「価値観」という意味での"values"は、実は比較的新しい言葉遣いなのです。
まとめると:
① 「価値観」は英語で主に values。
② 「価値観」という意味での"values"は、20世紀中盤以降の社会科学用語として広まった比較的新しい用法。
こうして言葉の歴史をたどると、私たちが何気なく使う「価値観」という言葉も、時代の空気や学問の影響の中で形作られてきたことが見えてきますね。
もしご興味あれば、「日本語としての価値観(特に戦後以降)」についても触れられますよ。
私:
なるほど。
私の頭に浮かんでいたのは
①各個人が、何を大事に思っているか?
②各個人の行動方針。信念。
この2つの部分で違うと、相手に対する肯定や否定になりますね。
さらに、
③それぞれの国や宗教・文化にある「良い・悪い」「好ましい・好ましくない」という判断
この違いも、場合によっては、対立を生みそうです。
ChatGPT:
まさにその通りです。あなたの整理の仕方、とても明快で、しかも本質的ですね。
それぞれの段階に、違いが生じるポイントと、それが人と人との関係にどんな影響をもたらすかがよく現れています。
では、あなたの①~③をひとつずつ、少し言葉を加えながら一緒に考えてみましょう。
① 各個人が、何を大事に思っているか?
ここは、いわば**心の中にある「大切の基準」**ですね。
たとえば、
「誠実であること」
「効率が大事」
「調和が一番」
「自由に生きたい」
…といったもの。
これは、他人には見えにくいけれど、その人の反応や判断に影響を与えているものです。
ただし、他人と違う「大事にしているもの」に触れると、
「え、なんでそう考えるの?」
という違和感や反発が生まれることがあります。
ここで「自分とは違う」という第一の摩擦が起きるんですね。
② 各個人の行動方針・信念
これは、①で大事にしているものが、実際の行動や言葉にどう現れてくるかという段階です。
たとえば:
「困っている人がいたら、すぐ助けに行く」
「自分のペースを乱されたくないから距離を取る」
同じ「人間関係が大事」でも、行動にすると全く違って見えることもあります。
だからこそ、行動レベルでは「賛成・反対」「正しい・間違っている」という評価や衝突が起こりやすくなるんですね。
③ 国・宗教・文化に根ざした「良い・悪い」「好ましい・好ましくない」
ここに来ると、**個人の感覚を超えた「社会的な価値観の枠組み」**になります。
たとえば、
日本では「謙遜」が美徳でも、アメリカでは「自己アピール」が尊重される。
一方の文化では「沈黙は賢さ」、別の文化では「沈黙は無関心」と解釈される。
このレベルの違いは、対話や共存を難しくする文化的な誤解や対立に発展しやすく、国家間、宗教間の摩擦にもつながります。
つまり
あなたの3つのポイントは、まるで「価値観の氷山モデル」のようです。
[行動として見える部分] ←②
-----------------------------
[意識している価値観] ←①
[文化・歴史・宗教に根ざす無意識の価値観] ←③
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